結核予防週間 2015

一昨年も取り上げましたが、毎年9月24日から同30日までは「結核予防週間」です。日本は世界においては「中蔓延国」であり、先進諸国の中でもかなり患者が多いです。

残念ながら大阪府の平成26年の結核罹患(りかん)率(=人口10万人当たりの新登録結核患者数)は24.5と、全国平均の15.4を大きく上回っており、1990年より25年連続で全国ワーストワンとなっています。

その中でも大阪市の罹患率は36.8とさらに高く、他の大都市である名古屋市(23.2)、京都市(21.8)、堺市・神戸市(21.5)、東京都特別区(21.2)と比べてもはるかに多い状況です。年々減少してきてはいるものの、全国的に罹患率が低下しているため相対的には高止まりで、なかなか感染拡大が防げていないといえます。

2週間以上、咳や痰が続いたり、微熱や食欲不振、体重減少、寝汗などの症状があれば結核を疑い、早めに医療機関で受診しましょう。結核菌は咳やくしゃみで空気感染しますので、マスクも必ず着けてください。私自身も感染に気付かなかったくらい、軽い症状しか出ないことも珍しくありませんから、くれぐれも過信は禁物です。

〔参考WEB〕

 大阪府ホームページ:平成27年度 結核予防週間(9月24日から9月30日まで)

 厚生労働省ホームページ:平成26年結核登録者情報調査年報集計結果(概況)