中医学

重陽の節句

陰暦9月9日は「重陽(ちょうよう)の節句」ですねninenine 今日はまだ旧暦8月9日なので本来1カ月先ですが、現代では五節句(人日・上巳・端午・七夕・重陽)の中で、旧暦でも新暦でもいちばん存在感の薄い日となってしまいましたmist

「重陽」とは陽が重なる意で、陰陽思想で奇数は陽、偶数は陰とされたことから、一桁の奇数で最大の数である九が並ぶため付けられた呼称ですmaple 古代中国では陽の気が強くなりすぎると不吉と考えられ、もとはそれを祓うための行事であったとのことclear

鍼灸理論も五行思想とともに陰陽思想が根本となっており、「陽極まれば陰となる」「陰極まれば陽となる」という考え方がありますbook 陽であれ陰であれ極端を避け、相互の平衡が適切になるよう治療方針を立てるのです(12年6月17日付ブログ参照)recycle

飛躍して考えれば、健康のためには何事もやりすぎたらいかん、ということでしょうかsmile

腎の衰え

昨年末あたりから時々出るようになった腰痛が、このところ頻度も程度も少しずつ上がってきましたweep

腰痛体操をしてもあまり効果がなく、寝れば(横になれば)改善することから、疲労による「虚」の腰痛と思われますdown 以前は動かしたほうが楽になる「実」の腰痛だったのに、だんだんと「虚」のほうがメインになってしまったようですsweat02(「虚実」については12年5月28日付ブログ参照)

中医学では「腰は腎の府たり」(府=居場所の意)といわれ、腰の症状の多くは五臓の「腎」と関係がありますbook 解剖学的にも腎臓は腰椎の両側に位置していますねsearch

腎の精気は加齢や慢性病、過労などによって損なわれるので、十分に思い当たることありng(腎については12年9月1日付ブログ参照)

なんだか最近、髪の量も減ってきたような気がする(13年3月26日付ブログ参照)し、年齢的な衰えを感じることが増えてきた今日このごろですcloud

【参考文献】

 高金亮(監修),劉桂平・孟静岩(主編):中医基本用語辞典,東洋学術出版社,2006  

落花生(ピーナッツ)の効能

今日は旧暦1月1日、春節(旧正月)ですfuji 先週に節分と立春があり、このところ日差しもだんだん強くなってきて、季節は着々と春に向かっていますねsun

さて今回は、豆まきでも使われる落花生を取り上げますsign05 食べ始めるとついつい止まらなくなりそうな美味しさですが、中医学的にはどんな効能があるのでしょうかsearch

 

〔落花生(ピーナッツ)〕

性味は平、甘。

効能は、潤肺止咳(肺を潤し咳を止める)、養血止血(血液を滋養し出血を止める)、健脾和胃(胃腸の機能を高める)、催乳(母乳の出を良くする)、利尿、降圧、通便(便秘を解消する)など。

適応症は、痰の少ない咳嗽(いわゆる空咳)、貧血、各種出血症、むくみ、産後の乳汁不足、乾燥タイプの便秘、高血圧症、高コレステロール血症など。

ピーナッツには良質な脂肪やたんぱく質、ビタミン、ミネラルなど豊富な栄養が含まれますが、とくに赤い薄皮には止血作用や貧血を改善する効能があります。女性や出血傾向のある人は薄皮ごと食べましょう。ただし食べ過ぎると消化不良を起こしやすいので、日ごろから下痢をしやすい人は控えめに、そうでない人も少量ずつ食べるようにしてください。また、のぼせ傾向の人には適していますが、冷え症の人には胃もたれしやすく不向きです。

【参考文献】

 梁晨千鶴(著):東方栄養新書,メディカルユーコン,2005

 夏翔・施杞(主編),丁鈺熊・銭永益・趙陽(副主編):中国食養大全,上海科学技術出版社,2006  

キンモクセイの香りでストレス解消

今の季節は、外を歩くとあちらこちらでキンモクセイの香りが楽しめますねnotes ふわっと香った瞬間、気分が軽やかになりますcute

昔からお茶やお酒(桂花陳酒)にも使われてきたキンモクセイ(金木犀)やギンモクセイ(銀木犀)の花は、「桂花」という立派な生薬ですdiamond

 

〔桂花〕

性味は温、甘・辛。

効能は、温中散寒(脾胃を温め寒邪を消散させる)、暖胃止痛(胃を暖め痛みを緩和する)、化痰散瘀(痰を除去して瘀血を消散させる)。

適応症は、冷えからくる胃痛・腹痛、歯痛、口臭など。

【参考文献】

 木村孟淳・御影雅幸・劉園英(共著):中国医学 医・薬学で漢方を学ぶ人のために,南江堂,2005 

 夏翔・施杞(主編),丁鈺熊・銭永益・趙陽(副主編):中国食養大全,上海科学技術出版社,2006        

 

主な利用法は、お湯やお酒に浸して飲むことですが、その芳香をかぐだけでも肝の疏泄作用(12年6月22日付ブログ参照)を促し、ストレスを軽減させる働きがありますupおこうほほう

この記事を書いているうちに、なんだか桂花陳酒を飲みたくなってきましたlovely

昆布の効能

昨日、今日と蒸し暑く、熱中症に注意が必要ですねmist

先日、実家から頂き物の昆布巻を分けてもらったのですが、昆布は暑くてむくみがちな時に適した食材ですfish

 

〔昆布〕

性味は寒、咸(塩味)。

効能は、軟堅化痰(しこりを軟らかくして痰をきる)、清熱利水消腫(体にこもった熱をおさめ利尿してむくみを解消する)。

適応症は、甲状腺腫、むくみ、高血圧症、高脂血症、咳嗽など。

昆布は寒性のため、冷え症で胃腸の弱い人は控えめにしましょう。またヨードの含有量が最も多い食材ですので、甲状腺機能亢進症の方には禁忌です。血圧やコレステロール値の降下作用がありますが、食べ過ぎても甲状腺腫になることがありますので、何事もほどほどにしましょう。

【参考文献】

 梁晨千鶴(著):東方栄養新書,メディカルユーコン,2005

 夏翔・施杞(主編),丁鈺熊・銭永益・趙陽(副主編):中国食養大全,上海科学技術出版社,2006 

今日は夏至

このところすっかり日暮れが遅くなり、今日の夏至の前後1~2週間ほどが一年で最も日が長い時期ですon

夜明けも早く、それにつられて冬よりも早く目が覚めるようになりましたchick 人間も自然の一部ですから、体のリズムが地球の運行と同調しているんですねcloud

中医学の養生学では、それぞれの季節や気候風土に合った生活様式を勧めており、睡眠のとり方も四季ごとに変えるべきだと考えていますbook

現代では一年を通して生活パターンが一定の人が多いですが、できる範囲で自然のリズムを意識したいものですねwave

豆腐の効能

朝晩も気温が上がり、冷奴の美味しい季節になってきましたねpaper 昨年の今ごろにも本ブログで「枝豆の効能」と題して大豆を取り上げていますが、今回はその加工品である「豆腐」に着目してみたいと思いますsearch

 

〔豆腐〕

性味は平・涼、甘。

効能は、益気和中(気を補充して胃腸を整える)、生津潤燥(唾液などの分泌を促し臓腑を潤す)、清熱解毒(体内にこもった熱を収め毒を解消する)、止咳消痰(咳を止め痰を取り除く)、寛腸降濁(腸の緊張を緩め老廃物を排泄する)など。

適応症は、目の充血、口渇、貧血、体力低下、月経不調、熱を伴った咳嗽、動脈硬化、心血管病など。

豆腐は植物性食品の中でもタンパク質の含有量が非常に多く、大豆そのままに比べ吸収率もたいへん優れており、同時にカルシウムやマグネシウムなどのミネラルも豊富なので、一種の滋養食品といえます。しかしタンパク質が多いがゆえに、腎臓には負担になるため、腎臓病の人は控えめにしましょう。またプリン体も多いので、痛風や高尿酸血症の人もあまり食べないようにしてください。

【参考文献】

 梁晨千鶴(著):東方栄養新書,メディカルユーコン,2005

 夏翔・施杞(主編),丁鈺熊・銭永益・趙陽(副主編):中国食養大全,上海科学技術出版社,2006 

イチゴの効能

昨日は大阪で今年初の真夏日となり、慣れない暑さにめまいがしそうでしたwobbly

最近、某スーパー〇出でイチゴが特売になっているのを発見し、「こんなに安くて大丈夫?」とこわごわ購入してみたところ、普通に美味pass 少々傷みかけたものが混ざっていたものの、一両日中に食べきれば問題なく、先日もまた買ってしまいましたnote

今が旬のイチゴですが、とりわけ暑い日にピッタリの食材ですよcute

 

〔イチゴ(苺)〕

性味は涼・寒、甘・酸。

効能は、生津止渇(唾液の分泌を促進しのどの渇きを解消する)、健脾和胃(胃腸を丈夫にし消化機能を整える)、補血益気(血を補充し元気をつける)、涼血解毒(血の中にこもった余分な熱を除き毒素を分解する)、利尿など。

適応症は、熱を伴った咳嗽、のどの渇きや腫れ・痛み、食欲不振、小便が濃く少ない、貧血など。

寒涼性で熱を収める効能があるため、微熱やのぼせのある場合には適しますが、寒気がする時や冷え症の人には不向きです。一度にたくさん食べると胃腸を冷やしてしまいますし、せっかくの豊富なビタミンCも、必要量を超えれば排泄されるだけですから、日に二、三度に分けて少量ずつ食べましょう。

【参考文献】

 梁晨千鶴(著):東方栄養新書,メディカルユーコン,2005

 夏翔・施杞(主編),丁鈺熊・銭永益・趙陽(副主編):中国食養大全,上海科学技術出版社,2006  

連日の頭痛の原因は...

数日前から断続的に頭痛や閃輝暗点が起こり、諸々の作業効率が低下して困りますthunder 睡眠不足や眼精疲労もあるのでしょうが、菜種梅雨でお天気がすっきりしないことによる気象病(2月1日付ブログ参照)かもしれませんsnail

とくに今回の頭痛は日によって痛む場所がコロコロ変わるので、中医学でいえば「風邪(ふうじゃ)」が主に関係していそうですtyphoon これも去年3月17日付ブログで解説しました通り、「風」は春の主気であり、頭部を侵しやすく遊走性があるという特徴が見事に(!?)表れていますねwobbly

明日からまたしばらく寒い日が続くようですから、これ以上の悪化を防ぐべく、風邪に効きそうなツボを選んでお灸してみますpaper

寒邪で足がつる

このところ暖かい日が増えて桜も咲き、だいぶ春らしくなってきましたが、まだまだ寒さが戻る時もあり油断できませんねupdown

先週の木曜日は朝かなり冷え込み(最低気温2℃!)、久々に足がつりましたimpact それが今月8日付のブログに書いた、左足の熱感が起こった部位だったのですweep

また一昨日も外出先で足が冷え、やはり同じ左足の外側がつり、どうもこの部位の「気血」の巡りが悪いようですdown

これらの足のつりは、中医学でいうところの「寒邪」(2012年12月3日付ブログ参照)が引き起こしたものと思われますsnow

寒邪には凝斂・収引(凝集させる意)の特徴があるため、人体の気血を滞らせ、「通ぜざれば則ち痛む」という現象が生じたり、血からの栄養が不足して筋がひきつったりしますempty

最近お灸をサボりがちなので、自分の体ももっといたわらないといけませんspa

【参考文献】 神戸中医学研究会(編著):基礎中医学,燎原,1995  

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