2012年10月05日

10月は乳がん月間

10月は乳がんの早期発見、早期治療を啓発するための「乳がん月間」で、ピンクリボン運動が近年よく知られてきましたribbon NPO法人J.POSH(日本乳がんピンクリボン運動)のホームページによると、乳がんは1996年より日本人女性の悪性腫瘍罹患率で第1位となり、2004年には日本女性の16人に1人が乳がんにかかるという発生率となっています。

乳がんは進行の遅いがんで、早期に発見・治療すればほとんどが治るがんであるにもかかわらず、日本では乳がんによる死亡者が増え続けています。これはアメリカやイギリスなど他の先進国に比べて、定期的に検診を受ける人がまだまだ少ないためです。20歳を過ぎたら1、2年に一度は必ず検診を受け、月1回のセルフチェックも忘れずにしましょう。

私自身も数年前、自分で左胸にしこりを見つけ、乳腺外科を受診しました。検査の結果、「乳腺線維腺腫」という良性の腫瘍で、将来がんになるようなものではありませんでしたが、これとは別にがんができた場合に見落とす危険性があるということで、以後1年に1回、確認のため定期検診を受けています。

なお少数ですが、男性でも乳がんになることがあります。乳がん発症者のうち1%程度が男性で、100人に1人と考えれば少ないとは言いきれません。若年でも発症する女性と違い、男性は60歳以上で発症するのが一般的で、しこりの部位も乳輪下に触れます。転移した場合はわきの下に触れることもあり、いずれにしても見つけ次第ただちに受診してください。