2012年11月01日

マイコプラズマ肺炎

11月に入った途端、冬のような寒さですねbearing 寒くなるとかぜ引きの人が増え、普通のかぜと間違えやすい感染症も流行します。

先月はRSウイルスについて書きました(10月17日付)が、今年はマイコプラズマ肺炎も大流行しているようです。昨年の11月には、天皇陛下もこの細菌による気管支炎で入院されました。その大流行だった昨年1年間の患者数を、今年はすでに超えており、過去最高とのことです。例年は12月から1月ごろがピークで、RSウイルスと同じく今年は早くから流行しており、今後ますます注意が必要です。

主な症状は発熱や頭痛、乾いた咳(痰はほとんど出ない)で、特に咳は激しく、夜眠れないほどひどくなることも。この咳は熱が下がった後も3~4週間続きます。予防薬はなく、治療には抗菌薬を使いますが、従来の薬が効かない耐性菌が増えており、このことが大流行の一因とも考えられています。

マイコプラズマ肺炎は子どもがかかることが多いですが、大人も感染することがあり、多くの場合は一般的な肺炎に比べ全身状態が悪くないため、咳やくしゃみで知らず知らず広げてしまう恐れがあります。マイコプラズマはせっけんや加熱に弱いので、他の感染症と同様に手洗いやうがい、食材の加熱などの対策が有効です。また外出時には咳エチケットを心がけましょうpaper