2013年01月11日

小豆の効能

今日は鏡開きで、お昼に鏡餅を神棚から下ろして、お汁粉にして頂きましたdelicious

そこで今回は、このお汁粉に使われる「小豆」の効能を、新年1回目の中医学的食養生として解説いたしますpencil

 

〔小豆/赤小豆(セキショウズ)〕

性味は平性、甘・酸味。

効能は、利水消腫(利尿作用がありむくみを解消する)、解毒排膿(体の内外の毒素を消し膿を排出させる)、寛腸理気(腸を緩やかにして気の停滞を通行させる)、調経通乳(月経不順を治したり産後の母乳の出を良くする)など。

主な適応症は、むくみ(とくに腎炎や栄養不良によるもの)、月経不順、痔出血、虫垂炎の腹痛、下痢、産後母乳の出が悪い、じんましんなど。

栄養学的にはリンが多いです。リンはカルシウムや鉄分の吸収を妨げやすいので、ホウレンソウやレバーなどと一緒に食べないよう気をつけてください。

また利尿作用が強いので、やせて体内の水分が少ない人(のどがよく渇いたり肌が乾燥している人)や、もともと頻尿の人は食べないほうがよいです。豆類は消化もしにくいので、消化不良のある人も控えめにしましょう。

【参考文献】

  梁晨千鶴(著):東方栄養新書,メディカルユーコン,2005

  夏翔・施杞(主編),丁鈺熊・銭永益・趙陽(副主編):中国食養大全,上海科学技術出版社,2006