2014年05月27日

健康寿命

厚生労働省の研究班が、2010年時点での20大都市別の「健康寿命」を調査したそうです。最も長いのは男女とも浜松市で、男性72.98歳、女性75.94歳となっており、最も短いのは男性が大阪市の68.15歳、女性が堺市の71.86歳と、大阪府民にとっては残念な結果となりました。なお全国平均は、男性70.42歳、女性73.62歳となっています。

この研究班は、正式には「平成24年度厚生労働科学研究費補助金(循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業)による健康寿命における将来予測と生活習慣病対策の費用対効果に関する研究班」という名称で、研究代表者は藤田保健衛生大学医学部衛生学講座の橋本修二教授です。

厚労省により策定された「21世紀における第二次国民健康づくり運動(健康日本21⦅第2次⦆)」(2013年~)では、「健康寿命」とは健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間と定められています。本研究班では、「日常生活に制限のない期間の平均」、「自分が健康であると自覚している期間の平均」と「日常生活動作が自立している期間の平均」を健康寿命の指標としているようです。

健康日本21(第2次)の今後10年間の目標に「平均寿命の増加分を上回る健康寿命の増加」が掲げられており、不健康な期間の平均を縮めることを国として目指しています。

俗にいう「ピンピンコロリ(PPK)」で、なるべく病床に就くことなく旅立てるのが理想だと思いますが、そのために何をするとよいのか、逆にどんなことは避けるとよいのか、研究班の方々に解明していただきたいところですsearch