2014年11月14日

ジャガイモの効能

昨日からぐっと冷え込み、当院もストーブを使う季節となりましたon

さて今月5日付のブログで北海道産のジャガイモとタマネギを頂いたことを書きましたが、タマネギの中医学的効能はすでに紹介していますので、今回はジャガイモについてclover これからの季節に、煮てよし炒めてよし、大活躍の食材ですdelicious

 

〔ジャガイモ(馬鈴薯)〕

性味は平、甘。

効能は、和胃調中(胃腸の働きを整える)、消炎解毒(炎症を取り除き毒を消す)、健脾益気(胃腸を丈夫にして気を補充する)、強身補腎(身体を強くし腎を補う)、祛湿止痛(湿を取り去り痛みを止める)など。

適応症は、胃・十二指腸潰瘍、胃痛(胃酸過多)、習慣性便秘、やけど、湿疹など。(※皮膚症状には「ジャガイモをすり潰したものを患部に湿布する」と本にありますが、現代では塗り薬が普及しているので、実際に使うことはほとんどないでしょう。参考までに……)

ジャガイモは栄養が豊富で、カリウムや鉄分、ビタミンB₁・B₂・Cなどが多く含まれます。主に胃腸症状や高血圧などに効果的ですが、食べ過ぎるとガスが溜まり、おなかが張ったり胸焼けを起こしたりするため、適量に抑えておきましょう。

【参考文献】

 梁晨千鶴(著):東方栄養新書,メディカルユーコン,2005

 木村孟淳・御影雅幸・劉園英(共著):中国医学 医・薬学で漢方を学ぶ人のために,南江堂,2005 

 夏翔・施杞(主編),丁鈺熊・銭永益・趙陽(副主編):中国食養大全,上海科学技術出版社,2006