2015年02月24日

シナモンの効能

2月ももうすぐ終わりですが、今年最初の食養の話題ですbread

私はコーヒーが好きで、自宅で飲むときはいつもシナモンを一振り入れますcafe これは嗜好上のことだけでなく、その効能にも期待してのことですheart02

 

〔シナモン(肉桂、桂皮)〕

性味は温・熱、辛・甘。

効能は、温脾和胃(脾を温め胃気を調和させる)、祛風散寒(風寒の邪を消散させる)、補火助陽(冷えた体を温め機能を高める)、温陽止痛(体を温め痛みを緩和する)、活血通経(血液の循環を促進し月経困難を改善する)など。

適応症は、寒性胃痛(冷えによる胃痛)、腹痛、下痢、生理痛など。

温熱性の食材なので、冷え症や血行不良(いわゆる血瘀証)の人に適しており、逆にのぼせやすい人や暑がりの人には不向きです。

漢方の生薬として使われる桂皮と調味料のシナモン(肉桂)とは、厳密には異なる植物ですが、いずれもクスノキ科に属しており成分はほぼ同じです。

【参考文献】

 梁晨千鶴(著):東方栄養新書,メディカルユーコン,2005

 夏翔・施杞(主編),丁鈺熊・銭永益・趙陽(副主編):中国食養大全,上海科学技術出版社,2006