はしか(麻疹)にご注意

国立感染症研究所(NIID)によると、昨年末から今年にかけて、はしか(麻疹)の感染が拡大しているようです。前年の同時期に比べて患者数が倍増しており、とくに海外(主にフィリピン)での感染例が増えています。性別は男女ほぼ同数で、平均年齢は17.0歳と若年者が多いものの、5カ月~60歳とかなり幅があります。

今年の第1~5週の国内での報告数は62人(2月5日現在)で、都道府県別では京都府が18人と最多、次いで神奈川県が9人、愛知県が8人と続きます。近畿地方では他に兵庫県が3人、大阪府と滋賀県がそれぞれ1人と、人数こそわずかながら油断はできません。

はしかは感染力が強く、肺炎や中耳炎を引き起こし、まれに急性脳症などの合併症も併発する重篤な感染症です。一旦かかってしまうと特異的な治療法はありませんが、ワクチンで予防できます。接種の記録がないとか分からないといった方は、ぜひ予防接種を受けてください。また1回のみの接種より、2回受けたほうが予防効果が増強されます。