落花生(ピーナッツ)の効能

今日は旧暦1月1日、春節(旧正月)ですfuji 先週に節分と立春があり、このところ日差しもだんだん強くなってきて、季節は着々と春に向かっていますねsun

さて今回は、豆まきでも使われる落花生を取り上げますsign05 食べ始めるとついつい止まらなくなりそうな美味しさですが、中医学的にはどんな効能があるのでしょうかsearch

 

〔落花生(ピーナッツ)〕

性味は平、甘。

効能は、潤肺止咳(肺を潤し咳を止める)、養血止血(血液を滋養し出血を止める)、健脾和胃(胃腸の機能を高める)、催乳(母乳の出を良くする)、利尿、降圧、通便(便秘を解消する)など。

適応症は、痰の少ない咳嗽(いわゆる空咳)、貧血、各種出血症、むくみ、産後の乳汁不足、乾燥タイプの便秘、高血圧症、高コレステロール血症など。

ピーナッツには良質な脂肪やたんぱく質、ビタミン、ミネラルなど豊富な栄養が含まれますが、とくに赤い薄皮には止血作用や貧血を改善する効能があります。女性や出血傾向のある人は薄皮ごと食べましょう。ただし食べ過ぎると消化不良を起こしやすいので、日ごろから下痢をしやすい人は控えめに、そうでない人も少量ずつ食べるようにしてください。また、のぼせ傾向の人には適していますが、冷え症の人には胃もたれしやすく不向きです。

【参考文献】

 梁晨千鶴(著):東方栄養新書,メディカルユーコン,2005

 夏翔・施杞(主編),丁鈺熊・銭永益・趙陽(副主編):中国食養大全,上海科学技術出版社,2006