2014年09月19日

栗の効能

数日前、実家に帰ったとき家族の誕生日が近かったので、誕生日ケーキとしてモンブランを手土産に買いましたpresent 栗は秋の味覚の代表的なものの一つですが、中医学的にはどのような性質があるのでしょうかdelicious

 

〔栗〕

性味は温、甘。

効能は、養胃健脾(胃腸を丈夫にする)、補腎強筋(腎を補い筋肉や関節を強くする)、活血止血(血行を良くし鼻血や血便を止める)など。

適応症は、慢性下痢、口内炎、病後の体力不足、高齢者の脚力低下、打ち身、捻挫、鼻血、冷え症など。

栗の実には不飽和脂肪酸やビタミン、ミネラル類が豊富で、高血圧や心疾患、動脈硬化、骨粗鬆症などの予防・治療作用があります。そのため中高年者には、たいへん適しています。

栗は、中医学では「腎の果」とも呼ばれるほど「腎虚」(に関しては2012年9月1日付ブログ参照)に最適な優良食材ではありますが、消化しにくいので一度にたくさん食べすぎてはいけません。急性の消化不良(食あたり)のときや、おなかの張りやすい人は控えめにしましょう。

【参考文献】

 梁晨千鶴(著):東方栄養新書,メディカルユーコン,2005

 木村孟淳・御影雅幸・劉園英(共著):中国医学 医・薬学で漢方を学ぶ人のために,南江堂,2005