インフルエンザ流行拡大
前々回のブログで、大阪府がインフルエンザ注意報を発令したとお伝えしましたが、東京都では医療機関当たりの患者数が41.3人となり「流行警報」が出ました。大阪市でも、すでに西部(福島、此花、西、港、大正、西淀川)では警報レベルを超え、学級閉鎖も増加しているようで、ますます感染予防対策に力を入れる必要があります。
インフルエンザは症状のない「不顕性感染」や、かぜのような症状だけの軽症例もしばしば見られ、気づかないうちに感染が広がってしまうことがあります。咳エチケットや手洗い、うがいを徹底しましょう
内出血
今朝うっかり扉の角に左手を打ちつけ、中指に内出血ができてしまいました 仕事には支障ありませんが、指を曲げ伸ばしすると少し痛みます
中医学では、このような外傷による内出血も「血瘀(けつお)」証に含めます。血瘀とは、原因にかかわりなく、血が滞った状態を指します。
以前にもご紹介しましたが、「通ぜざれば則ち痛む」ので、血瘀証では痛みが現れます。血瘀の場合は、固定性の刺すような疼痛や圧痛があり、皮膚や舌が紫暗色になるなどの特徴があります。滞りが取れれば、「通ずれば則ち痛まず」、痛みは治まっていくのです。
こんな軽微な傷は数日で治りますが、やはり痛いのはイヤなものですね。はやく良くなりますように
インフルエンザ注意報
きのう24日、大阪府がインフルエンザ注意報を発令しました 府内307カ所の定点医療機関(※)で14日から20日の間に3630人がインフルエンザと診断され、定点当たりの報告数が11.82人となったためです(10人が「注意報」、30人が「警報」の基準値)。今後4週間以内に大きな流行が発生する可能性があるので、感染予防に留意が必要です。
過去10年間で最悪の流行だった昨冬の同時期に比べると半分以下の患者数だそうですが、今後広がる恐れもあるようです。なるべく人ごみは避け、外出から帰ったら手洗いやうがいを徹底し、疑わしい症状が出たらマスクを着用しましょう。日頃から疲れをためないようにすることも大切です(なかなか難しいですが…)
※ 府全体の感染症の発生状況を把握するため、人口及び医療機関の分布等を勘案して無作為に選定した医療機関。インフルエンザの場合、定点医療機関は、1週間の患者発生数を府等に報告する。
冬の食養生
冬の気候の特徴は、言うまでもなく「寒」です(12月3日付ブログ参照)。五行では水に属し、対応する五臓は腎(9月1日付ブログ参照)です。
そのため冬の養生の原則は「体を温め腎を養う」ことです。食品は温熱性のものが良く、寒涼性のものは避けましょう。栗やクルミ、ニラ、エビのむき身、羊肉などが腎陽を温め補う作用があり、さらにゴマや黒豆で腎精や髄を補充できます。これらも含めて、この時季に適した食物を挙げましょう。
〔冬に食べるとよい物〕 品目(五性/五味) ※五性・五味には文献により多少の異同があります。
ニラ(温/〈生〉辛、〈加熱〉甘・酸)、ニンニク(温/辛)、ネギ(温・平/辛)、生姜(温/辛)、クルミ(温・熱/甘)、栗(温/甘)、黒ゴマ(平/甘)、黒豆(平/甘)、黒キクラゲ(平/甘)、羊肉(温・熱/甘)、エビ(温/甘)
冒頭で触れたように、冬は五行の水に属し、五臓では腎が対応しますが、五色(青・赤・黄・白・黒)では黒が配当されます。そのため黒ゴマや黒豆、黒キクラゲなど黒い食品は腎に効果があると考えられています。腎は成長や老化に深く関わる臓ですので、黒い食品を積極的に取るとアンチエイジングにも役立つようです
【参考文献】
梁晨千鶴(著):東方栄養新書,メディカルユーコン,2005
夏翔・施杞(主編),丁鈺熊・銭永益・趙陽(副主編):中国食養大全,上海科学技術出版社,2006
阪神・淡路大震災18年
今日で阪神・淡路大震災から18年になりましたね。当時は宝塚に住んでおり、それまで経験したことのない大きな揺れに、死んでしまうのではないかと本当に恐怖を感じました。
幸いわが家は食器が数点割れた程度で、大きな被害はありませんでした。電気は当日の昼ごろには復旧したものの、水道は2週間、ガスは3週間止まっていて、お風呂に入れないので電車に乗って銭湯通いしていたことを思い出します。
ふだん便利な生活に慣れていると、何でもあるのが当たり前、使えるのが当たり前と思ってしまいがちですが、その「当たり前」に感謝しなければいけないですね。そして、人間はいつ、どんな事態に直面するか分かりません。最低限の備えはしておかなければと、改めて身の回りを見直す必要性を感じています。
眼科受診
今日は3ヵ月ごとのコンタクト購入に伴う眼科の検査を受けました(祝日も診察している眼科です)
前回は角膜に傷が付いているとのことで、目薬をもっと頻回に差すよう指示され、いくらか回数は増やしていたのですが、やはり治っているか多少不安でした
しかし今日は特に問題なしで、ホッとした次第です 先週からのかぜもまだ少し残っており、体調がスッキリしない中、目だけは健康で気分がちょっと上向きに
そうそう、昨秋から使い始めたPCメガネ(10月14日付ブログ参照)も、掛けているとパソコン使用中の目のショボショボ感が軽減されるように思います パソコン以外にも携帯やスマホなど、ディスプレー上の画像や細かい文字を見ることが多い昨今、皆さまも目の使い過ぎにご注意を
小豆の効能
今日は鏡開きで、お昼に鏡餅を神棚から下ろして、お汁粉にして頂きました
そこで今回は、このお汁粉に使われる「小豆」の効能を、新年1回目の中医学的食養生として解説いたします
〔小豆/赤小豆(セキショウズ)〕
性味は平性、甘・酸味。
効能は、利水消腫(利尿作用がありむくみを解消する)、解毒排膿(体の内外の毒素を消し膿を排出させる)、寛腸理気(腸を緩やかにして気の停滞を通行させる)、調経通乳(月経不順を治したり産後の母乳の出を良くする)など。
主な適応症は、むくみ(とくに腎炎や栄養不良によるもの)、月経不順、痔出血、虫垂炎の腹痛、下痢、産後母乳の出が悪い、じんましんなど。
栄養学的にはリンが多いです。リンはカルシウムや鉄分の吸収を妨げやすいので、ホウレンソウやレバーなどと一緒に食べないよう気をつけてください。
また利尿作用が強いので、やせて体内の水分が少ない人(のどがよく渇いたり肌が乾燥している人)や、もともと頻尿の人は食べないほうがよいです。豆類は消化もしにくいので、消化不良のある人も控えめにしましょう。
【参考文献】
梁晨千鶴(著):東方栄養新書,メディカルユーコン,2005
夏翔・施杞(主編),丁鈺熊・銭永益・趙陽(副主編):中国食養大全,上海科学技術出版社,2006
開業記念日
おかげさまで、本日で開院2周年となります
3年目もますます努力・精進し、一人でも多くの患者さんの苦痛を和らげられるよう、真摯に施術に当たりたいと思います。
まだまだ成長途上の鍼灸師ではありますが、今後ともよろしくご指導、ご鞭撻くださいませ