フグの効能
今日で3月も終わり、ということは今年もすでに4分の1が過ぎたんですね
このところの暖かさで桜も一気に咲き始めましたが、また今週末は花冷えになるようですから、皆さまご用心を
さて私は昨夜、数年ぶりにフグを頂きました(刺身も鍋も)
昨日は夜風が少し寒かったので、体が温まってちょうど良かったです
そういうわけで、今回は久々に食養生の話題にいたしましょう
〔フグ(河豚)〕
性味は温、甘。
効能は、補脾去湿(消化機能を高め余分な水分〈湿邪〉を除去する)、去痔(痔に効果がある)、治疥癬虫瘡(さまざまな皮膚疾患に有効)など。
フグにはアミノ酸が豊富に含まれるので、虚弱体質の人には良質の補養品となります。温性なので冷え性にも良いですが、逆に体に熱がこもりやすい傾向の人には不向きです。また高タンパク食であるため、腎機能の悪い人は当然ながら避けましょう。
【参考文献】
梁晨千鶴(著):東方栄養新書,メディカルユーコン,2005
木村孟淳・御影雅幸・劉園英(共著):中国医学 医・薬学で漢方を学ぶ人のために,南江堂,2005
献血お休み
昨年の5月から毎月1回のペースで続けてきた献血(成分献血)を、今月はお休みしました
なぜかというと、忙しくて時間が取れないということもありますが、ここ1ヵ月ほど立ちくらみが何度も起こっているのです
先月のような頭痛や閃輝暗点は治まったと思ったら、今度はクラクラが襲ってきました
いくら病気の方々のためとはいえ、自分が倒れてしまっては何もなりませんので、今月は見送りとしたわけです
なるべく早く再開できるよう、体調管理にいっそう気をつけねば。。。
ありがたや!
昨日、以前勤めていたクリニックで治療させていただいたある患者さんが、飛び入りで来院されました
実に4年ぶりの再会で、まさか当院まで来てくださるとは思っていなかったので、びっくりするやら嬉しいやら
このところ懐かしい人と再会する機会が続いており、何も変化がない時は本当に何もないのに、今はそういう運気なのかなぁと不思議な感じがします
ちょうど年度替わりの時期でもありますし、例年になく新たな気持ちで4月を迎えられそうです
久々の連休
昨日は彼岸入りでしたね
(さっそくぼた餅を食べました
)
明日は木曜なので定休、明後日は彼岸の中日、つまり「春分の日」で祝日のため、当院はお正月以来の連休とさせていただきます
私事ながら、毎年恒例の大相撲春場所観戦に行く予定にしており、また休み明けにレポートいたします♪
風邪(ふうじゃ)
昨日から暖かくなり、春らしくなってきました
風もけっこう強いので、すでに北陸・九州・中国地方で吹いた春一番が、そろそろ近畿にも来るでしょうか
さて、このような強い風は、中医学では「風邪(ふうじゃ)」と捉えられており、四季の中では春が主(つかさど)っています。以前にも「六淫(ろくいん)」の解説をしましたので、そちらもご参照ください。
風は四季を通じて存在しますが、風邪による発病は春に最も多くなります。性質としては、六淫中の他の邪に比べて軽いため、身体の上部や表面を侵しやすいです。この場合の上部とは、頭面部や肺(五臓六腑の中で最高所に位置)を指し、表面とは肌表面や汗腺などを指します。風邪が頭面部を傷害すると頭のふらつき・頭痛・口眼喎斜(こうがんかしゃ=顔面神経麻痺)が、肺を犯すと鼻閉・鼻水・咽の痒み・咳嗽などが起こります。また肌表への影響では、発汗や悪風(おふう=軽度の寒気があり風に当たるのを嫌がる)がみられます。
また「風は百病の長たり」といわれ、多くの疾病を引き起こす主要な因子となります。寒・湿・燥・熱など他の邪と結びつき、風そのものが持つ遊走性(あちこち動きやすい)により、経絡に入ると四肢末端にまで病変をもたらします。
さらに風は、五行においては木に属すため、五臓では肝と密接な関係にあります(2012年6月19日付ブログ参照・肝については同22日付参照)。したがって春は肝の病証が多く発生し、また肝の病変は内風(人体内部に起こる風)を生じやすいです。内風とは臓腑の機能失調により発生するもので、普段は肝の陰血によって上昇する性質を抑制されている肝陽が、陰血の不足により上逆することで「肝風」が生じます。その結果めまい・ふらつきが起こり、陰血不足で筋脈に栄養を与えることができなくなると、ひきつり・けいれんもみられます。
めまいや鼻炎にも原因はさまざまありますが、風邪や肝が主因のものはこれに応じた治療をすることで、症状の緩和や早期の回復が望めます。
【参考文献】
神戸中医学研究会(編著):基礎中医学,燎原,1995
高金亮(監修),劉桂平・孟静岩(主編):中医基本用語辞典,東洋学術出版社,2006
東日本大震災から3年
東日本大震災が発生してから、きょう11日で3年になりますね。今年も午後2時46分に黙祷をしました。昨年11月に福島県を訪れた(昨年11月25日付ブログ参照)ことで、昨年や一昨年とはまた違った感慨があります。
また、きのう10日は東京大空襲から69年となる日でした。実は私の父方の祖母の妹が、この空襲で亡くなっています。もちろん自分が生まれるずっと前のことですが、血縁のある人が犠牲になったとあれば、遠い昔の他人事とは思えません。
きのう、きょうと、人間の命について考えずにはいられない日が続き、ささやかな日常のありがたみをつくづくと感じています。与えられた時間には限りがあり、その中で何をしていくのか、どのように生きていくのか、折々に見直さなければいけませんね。
宝毛ふたたび
今から半年ほど前、左肩後方に「宝毛」が生えました(昨年9月10日付ブログ参照)が、おととい同じところからまた伸びているのを発見
「抜けてもまた生える」というのは本当だったようで、もう2~3cmくらいになっています
前回は触っているうちに抜いてしまったので、今回はそのまま置いておこうかなぁと思いつつ、やはり気になって抜いてしまうかも