胡麻の効能

昨日、一昨日と忙しく、ブログの更新ができませんでしたdown 昨日は祖父の葬儀から帰ってきた母が、東京土産に黒ゴマのお菓子をくれましたbullettrain 最近体調を崩しやすいので、栄養豊富なゴマ(胡麻)は嬉しい素材ですが、中医学的にも優れた作用がありますshine

 

〔胡麻〕

性味は平、甘。

効能は、補血明目(血を補い目の疲れを解消する)、潤腸通便(腸を潤し便通を良くする)、生津通乳(津液を作り母乳の出を促進する)、補肝腎(肝と腎の機能を高める)、養髪(頭髪を滋養する)など。

主な適応症は、身体虚弱、貧血、乾燥肌、便秘、産後母乳の出が悪い、若白髪、めまい、耳鳴りなど。

栄養学的には、リノール酸(不飽和脂肪酸)、必須アミノ酸、ビタミンE、ビタミンB₁、カルシウム、鉄分などが豊富です。主体が油分なので、一度にたくさん取ると胃もたれしたり、またアレルギー症状を悪化させたりすることもあるので、体に良いとはいえ少量ずつ取るようにしてください。便通を良くする作用もあるため、もともと下痢傾向の人には不向きです。

なお、胡麻には白胡麻と黒胡麻とがありますが、効能は大体同じです。ただ五行の色体の関係から、白胡麻は肺に、黒胡麻は腎に、特に関係が深いという考え方もあります。

【参考文献】

  梁晨千鶴(著):東方栄養新書,メディカルユーコン,2005

  夏翔・施杞(主編),丁鈺熊・銭永益・趙陽(副主編):中国食養大全,上海科学技術出版社,2006