オレンジの効能

昨日、頂き物のオレンジを食べましたdelicious 自分では果物をほとんど買わないので、久々に爽やかな味を堪能しましたnotes 柑橘類はいずれも香りが大変よいですが、中医学的にはどんな効能があるのでしょうかsearch

 

〔オレンジ(ネーブルオレンジ)〕

性味は涼・寒性、甘・酸味。

効能は、清熱生津(体にこもった余分な熱を収め唾液の分泌を促進する)、疏肝理気(肝気の停滞を改善し巡りをよくする)、降気止嘔(気を降下して嘔吐を止める)など。

主な適応症は、熱病による軽度の脱水症状、咽頭炎・喉頭炎、気管支炎、おなかが脹って痛む、乳房の脹痛(女性)、二日酔いの解消など。

栄養学的にはブドウ糖・果糖・ショ糖およびビタミンC、へスペリジン(ビタミンP)が特に多く含まれます。ビタミンCとへスペリジンは、いずれも新陳代謝を促進し、粘膜や毛細血管を丈夫にして抵抗力を高める働きがあります。これにより、美肌効果や抗がん作用なども期待でき、また芳香によるストレス軽減作用もあります。

なお性質が涼・寒性のため、冷え症の方は控えめにしましょう。同じ柑橘類でもミカンは微温性で、グレープフルーツは寒性ですので、体調や気候に合わせて選ぶとよいですねsun

【参考文献】

  梁晨千鶴(著):東方栄養新書,メディカルユーコン,2005

  夏翔・施杞(主編),丁鈺熊・銭永益・趙陽(副主編):中国食養大全,上海科学技術出版社,2006