2月ももうすぐ終わりですが、今年最初の食養の話題です
私はコーヒーが好きで、自宅で飲むときはいつもシナモンを一振り入れます これは嗜好上のことだけでなく、その効能にも期待してのことです
〔シナモン(肉桂、桂皮)〕
性味は温・熱、辛・甘。
効能は、温脾和胃(脾を温め胃気を調和させる)、祛風散寒(風寒の邪を消散させる)、補火助陽(冷えた体を温め機能を高める)、温陽止痛(体を温め痛みを緩和する)、活血通経(血液の循環を促進し月経困難を改善する)など。
適応症は、寒性胃痛(冷えによる胃痛)、腹痛、下痢、生理痛など。
温熱性の食材なので、冷え症や血行不良(いわゆる血瘀証)の人に適しており、逆にのぼせやすい人や暑がりの人には不向きです。
漢方の生薬として使われる桂皮と調味料のシナモン(肉桂)とは、厳密には異なる植物ですが、いずれもクスノキ科に属しており成分はほぼ同じです。
【参考文献】
梁晨千鶴(著):東方栄養新書,メディカルユーコン,2005
夏翔・施杞(主編),丁鈺熊・銭永益・趙陽(副主編):中国食養大全,上海科学技術出版社,2006