陰暦9月9日は「重陽(ちょうよう)の節句」ですね 今日はまだ旧暦8月9日なので本来1カ月先ですが、現代では五節句(人日・上巳・端午・七夕・重陽)の中で、旧暦でも新暦でもいちばん存在感の薄い日となってしまいました
「重陽」とは陽が重なる意で、陰陽思想で奇数は陽、偶数は陰とされたことから、一桁の奇数で最大の数である九が並ぶため付けられた呼称です 古代中国では陽の気が強くなりすぎると不吉と考えられ、もとはそれを祓うための行事であったとのこと
鍼灸理論も五行思想とともに陰陽思想が根本となっており、「陽極まれば陰となる」「陰極まれば陽となる」という考え方があります 陽であれ陰であれ極端を避け、相互の平衡が適切になるよう治療方針を立てるのです(12年6月17日付ブログ参照)
飛躍して考えれば、健康のためには何事もやりすぎたらいかん、ということでしょうか