昨夜は京都・祇園で、十数年来ひいきにしている歌舞伎役者さんのお食事会へ行ってきました 朝からあいにくの雨でしたが、京都に着いたころには幸いほぼ止んでいました 〔写真は花見小路の入口→〕
会場は「江戸前うなぎと京おばん菜割烹」のお店で、久々に贅沢をいたしました 秋の土用(立冬の前の18日間)も過ぎ、丑の日でもありませんが、うなぎは精がつくので、かぜの治りかけには持って来いかもしれません。ここで、うなぎの食養的知識を。
〔鰻〕
性味は平(微寒)性、甘味。
効能は、補虚益血(気血を滋養する)、祛風湿(足腰の重い痛み・しびれに効く)。
主な適応症は、羸痩(るいそう=疲れてやせること)、肺炎や肺結核による空咳、煩躁(はんそう=情緒不安定でイライラすること)、食欲不振、神経衰弱など。
栄養学的にはタンパク質、脂肪、カルシウム、ビタミンA・D、DHA、EPAなどが豊富です。カルシウムとビタミンDは骨粗鬆症の予防に、ビタミンAは視力の改善やかぜ予防に、DHAとEPAは動脈硬化の予防にそれぞれ役立ちます。
栄養は豊富ですが消化しにくいため、胃腸が弱い人や消化不良を起こしている時は控えめにしましょう。タンパク質が多いので、腎臓の働きが低下している人も控えたほうがよいです。また胎児の障害を引き起こす恐れがあるため、妊婦の人は食べないようにしてください。
【参考文献】
梁晨千鶴(著):東方栄養新書,メディカルユーコン,2005
夏翔・施杞(主編),丁鈺熊・銭永益・趙陽(副主編):中国食養大全,上海科学技術出版社,2006
やはりたまにしか食べないようなものは、ほどほどが良いようですね。今日からまた普段どおりの粗食に戻ります