2014年10月04日

健康寿命

先ごろ厚生労働省より、介護の必要がなく健康的に日常生活を送れる期間を示す「健康寿命」について推計が発表され、2013年は男性が71.19歳、女性は74.21歳でした。前回調査を行った4年前に比べ、男性は+0.78歳、女性は+0.59歳といずれも延びていますが、平均寿命(男性80.21歳、女性86.61歳。7月31日付ブログ参照)より10年前後短くなっています。

ということは、男女ともだいたい晩年の10年ほどは要介護状態となるのです。高齢者のQOL(生活の質)の問題のみならず、医療や介護にかかわる費用や労力にも多大な影響を及ぼしますので、平均寿命と健康寿命の差が少しでも縮まるよう、対策が求められます。

国や自治体の取り組みはもちろん、個人個人の生活上の努力も大切ですね。要支援・要介護となる原因で最も多いのは運動器の障害で、骨折や転倒、関節の病気、脊髄損傷から起こるものです。事故や原因不明の病気など避けきれないものは仕方がないとして、普段から運動や食事を含めた生活習慣で予防できることも多いですから、日々少しずつでも気を配ってみましょう。