2015年06月14日

豆腐の効能

朝晩も気温が上がり、冷奴の美味しい季節になってきましたねpaper 昨年の今ごろにも本ブログで「枝豆の効能」と題して大豆を取り上げていますが、今回はその加工品である「豆腐」に着目してみたいと思いますsearch

 

〔豆腐〕

性味は平・涼、甘。

効能は、益気和中(気を補充して胃腸を整える)、生津潤燥(唾液などの分泌を促し臓腑を潤す)、清熱解毒(体内にこもった熱を収め毒を解消する)、止咳消痰(咳を止め痰を取り除く)、寛腸降濁(腸の緊張を緩め老廃物を排泄する)など。

適応症は、目の充血、口渇、貧血、体力低下、月経不調、熱を伴った咳嗽、動脈硬化、心血管病など。

豆腐は植物性食品の中でもタンパク質の含有量が非常に多く、大豆そのままに比べ吸収率もたいへん優れており、同時にカルシウムやマグネシウムなどのミネラルも豊富なので、一種の滋養食品といえます。しかしタンパク質が多いがゆえに、腎臓には負担になるため、腎臓病の人は控えめにしましょう。またプリン体も多いので、痛風や高尿酸血症の人もあまり食べないようにしてください。

【参考文献】

 梁晨千鶴(著):東方栄養新書,メディカルユーコン,2005

 夏翔・施杞(主編),丁鈺熊・銭永益・趙陽(副主編):中国食養大全,上海科学技術出版社,2006