低GI食品
前回のブログは「世界糖尿病デー」の話題でしたが、実は私の父が今夏、糖尿病と診断されてしまいました 空腹時血糖値は正常ながら、食後2時間血糖値が基準をかなり上回っていたそうです
退職後、運動は熱心にやっていたものの、飲食の不摂生が祟ったようで、必然的に食生活を見直すことに そうなると、私が実家に帰る時の手土産も配慮しなければならなくなったので、「低GI食品」について調べました
GIとはglycemic index(グリセミック・インデックス)の略で、食後血糖値の上昇スピードを示す指標です。食品によって血糖値の上がり方に違いがあり、このGI値が低いほうが血糖値の上昇が緩やかなため、インスリンによる糖の分解がスムーズに進み、速やかに体内へ吸収されます。
ところがGI値が高い食品では血糖値の急上昇が起こり、糖の分解・吸収が追いつかなくなって、食後長時間にわたって血液中に糖が残る状態となります。これが「食後高血糖」で、この状態が続くと、心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化性疾患の発症リスクが高まります。
主な食品のGI値については割愛しますが、食事の際には低GIのものから先に食べ、高GIのものは後にすると血糖の上昇速度は抑えられます
現時点で健康な人でも、高GIの食品を多く摂取していると糖尿病や肥満になる可能性が高くなりますから、食品選びや食べる順序など、できるところから少しずつでも気を付けていきたいですね
世界糖尿病デー 2015
おととい11月14日は、国連により公式に認定されている「世界糖尿病デー」でした この日を中心に、全世界で糖尿病啓発のキャンペーンが実施されますが、その際に「ブルーサークル」という青い円をモチーフにしたシンボルマークが用いられます
日本でもこのシンボルにちなみ、全国の建造物で毎年ブルーライトアップが行われ、関連イベントも多数開催されているようです(→写真は当日の大阪城天守閣です)
国際糖尿病連合(International Diabetes Federation;IDF)によると、2015年の世界の成人(20~79歳)における糖尿病患者数は4億1500万人に達し、およそ11人に1人が糖尿病ということになります。
日本においても、2012年時点での糖尿病患者および予備群は、総人口の10%を超える約2,050万人と推定されています。そしてその約6割が未受診または治療中断という状況になっているのです。
糖尿病は初期には自覚症状が少ないため、積極的に治療を受けることなく放置する人が散見されますが、進行すると神経障害、網膜症、腎症(これらを「三大合併症」といいます)を始めとした多種多様な合併症が出現します。そうなると生活上さまざまな困難が発生しますので、なんとしても防がねばなりません。
糖尿病自体を予防することが第一であるのはもちろん、もし発症したとしても早期発見、早期治療が非常に重要です。糖尿病の疑いを指摘されたら、速やかに受診して医師の指導を受け、服薬や生活習慣の改善に努めましょう!
〔参考WEB〕 世界糖尿病デー 公式ホームページ(www.wddj.jp)
※ちなみに2013年10月1日付ブログ に、乳がんの「ピンクリボンキャンペーン」でピンクにライトアップされた大阪城天守閣の写真を載せています。上の写真とほぼ同アングルで撮影しているので、よろしければ比較してご覧ください♪
ペース配分の難しさ
ここ数日は朝晩の冷え込みがなく、一昨日が立冬だったとは思えない暖かさでしたが、また今晩から寒くなるようです 私のかぜは、仕事がしばらく暇だった(苦笑)おかげで、だいぶ回復してきました
それでも時間に余裕があればあったで、なんだか普段のペースが狂って落ち着かないものです
健康のためには休養も大事ですが、やはり生活のリズムという点では、ある程度の忙しさも必要なのでしょうね
22回目も血液正常
先週の献血(22回目)の検査成績が今日出て、どの項目も普段どおり基準値内でした 今回も献血直後のクラクラ感がなかったので、体調がいいのかなとは思っていましたが、きちんと数字で見ると安心しますね
日頃どうしても睡眠不足になりがちで、食事もあまり手を掛けられない日がしばしばではあるものの、それなりに健康が維持できているようです
これに満足せず、なんとかできる範囲でも、生活習慣をより改善する努力を続けましょう
キンモクセイの香りでストレス解消
今の季節は、外を歩くとあちらこちらでキンモクセイの香りが楽しめますね ふわっと香った瞬間、気分が軽やかになります
昔からお茶やお酒(桂花陳酒)にも使われてきたキンモクセイ(金木犀)やギンモクセイ(銀木犀)の花は、「桂花」という立派な生薬です
〔桂花〕
性味は温、甘・辛。
効能は、温中散寒(脾胃を温め寒邪を消散させる)、暖胃止痛(胃を暖め痛みを緩和する)、化痰散瘀(痰を除去して瘀血を消散させる)。
適応症は、冷えからくる胃痛・腹痛、歯痛、口臭など。
【参考文献】
木村孟淳・御影雅幸・劉園英(共著):中国医学 医・薬学で漢方を学ぶ人のために,南江堂,2005
夏翔・施杞(主編),丁鈺熊・銭永益・趙陽(副主編):中国食養大全,上海科学技術出版社,2006
主な利用法は、お湯やお酒に浸して飲むことですが、その芳香をかぐだけでも肝の疏泄作用(12年6月22日付ブログ参照)を促し、ストレスを軽減させる働きがありますおこうほほう
この記事を書いているうちに、なんだか桂花陳酒を飲みたくなってきました